三尖弁の手術について

お世話になります。ケイスケです。
今回は私が手術を受けたときについてお話したいと思います。

・どんな手術を受けたか
・手術を受けるときに考えたこと

このあたりについて主にお話していきたいと思います。

僕が受けた手術は全部で3つです。

1.三尖弁形成術(「Cone手術」というそうです。)
2.三尖弁置換術(生体弁)
3.三尖弁置換術(機械弁)+ペーシングリード縫着

子供の頃は、エプスタイン形は手術が必要ない場合もあると言われたことがありましたが、
僕は手術が必要になりました。
理由は、血液の逆流による心拡が確認されていたからだったと思います。

1.三尖弁形成術

形成術は簡単に言うと形の崩れた三尖弁を修復する手術です。
Cone手術とも言うそうです。

17歳の時に初めてカテーテルによる精密検査を受け、その時に近いうちに手術を受ける
ことを勧められました。

そして19歳の頃、初めて受けた手術がこの形成術でした。

若くて体力があるうちに手術を受けた方がいいとの理由でしたが、その通りだったと思っています。

実際に手術を受けて、術後の回復は早かったと思います。

自覚はあまりありませんでしたが、周りの方の回復より比較的は早かったです。

この手術なら身の弁を修復し使えるようにするので、感染症や合併症を引きおこすリスクが少ないです。

また、ワーファリンを飲む必要もないです。

当時僕は、この手術が成功し自身の弁が使えるようになれば、健常者とほぼ変わらない状態になれると思い、大きな期待を抱いていました。

同時に、初めての手術はだったので不安もとてつもなく大きかったのを覚えています。

実際手術を受けてみて思ってこと。
術後の1週間がとにかくつらい!です。

僕の場合、術後すぐにICUに移動。
術後2~3時間後あたりに意識が戻ります。

この段階で体のいたるところに管が通っています。
両腕、喉、腹部、尿道、などなど

痛みはあまりありませんが、体中にある違和感と、とにかく身動きが取れません。

回復していくにつれて管は取れていきますが、すべての管が抜けるのに約1週間程度。

それまでは違和感と、身動きが取れないストレスでいっぱいになりました。

術後しばらくは容体も安定し、みんな成功したと思っていました。

しかし、その後の経過があまり良くなく、残念ながら再手術することとなりました。

2.三尖弁置換術(生体弁)

形成術の2年後、21歳の時に受けたのがこの弁置換術でした。

この手術は心臓の弁を人工の弁と取り換える手術です。読んで字の如くですね。

御存じの方も多いと思いますが、人工弁には2つの種類があります。
それは生体弁機械弁です。

この2つの人工弁の特徴を簡単に言うと下記になります。

メリットデメリット
生体弁・日常生活の制限が少ない。・再手術がある。
機械弁・感染症等がなければ半永久的に使用できるほどに耐久性が高い。・薬の服用や食事制限等の生活制限がある。
・定期的な血液検査が必要となる。

※患者さんの症状によっては上記に当てはまらない場合があるかもしれません。

僕の手術の時、この生体弁と機械弁のどちらにするか選択できました。

当時の僕は就活も控えていた為、生活制限が多い機械弁はあまり付けたくありませんでした。

将来は海外で働いてみたいと思ったりもしてましたしね。

海外赴任に限らず、国内外の旅行も病院があまりない地域へは行けないのかな?という不安もありましたし、いつか医療技術が発達してより高性能な弁の開発や治療法の発見があった時、機械弁では対応が出来ないのではとも考えました。

でも1番は、若いうちは生活制限をあまり付けず色んなことに挑戦したい!という思いが大きかったですね。

なので、この時僕は生体弁を選択しました。

そのおかげで20代は特に生活制限で困ったという事はなく、快適に生活を送ることが出来ました。

もちろん、運動に関しては無理しない範囲でという制限はありました。

それから9年後、整体弁の劣化が見られたため、弁置換の再手術が決まりました。

3.三尖弁置換術(機械弁)+ペーシングリード縫着

生体弁のデメリットは再手術が必要になるところです。
大体10年~15年で再手術が必要になると言われています。

僕の場合は、約9年程で劣化が見られたため、再手術となりました。

大学の頃は、将来海外で働きたいなどの考えがあったので、生活制限の少ない生体弁を選びました。

今は30歳にもなり、ある程度自分の生活が安定してきたこともあり、再手術のリスクが少ない機械弁を選択しました。

個人的に再手術の必要性が少ないのはありがたいですね。
やっぱり手術は体力的にも精神的にも辛いところがありますので、、、

ただ、過去3度心臓を開いているので、別の問題も発生しました。

心臓は電気で動きます。

過去3度の手術で、その電気の通る場所の近くをいじっているため、将来電気が通りづらくなる
可能性があるとのことでした。

そのため、将来ペースメーカーを入れる必要が出た時のために、今のうちにペースメーカー用の
ケーブルを入れておく
ことにしました。

これが「+ペーシングケーブル」の意味です。

●僕が思ったこと

そもそも僕の患っているエプスタイン形という病気は、人によって重症度が大きく異なります。

僕は、自分の今後やりたいことに挑戦するためや、より今の生活を安定させるためなどの理由で、

手術のタイミングや内容を決めることが出来ましたが、それが出来ない方もいると思います。

ただ、自分で決められるからこそ、何をいつやるべきなのかの判断に迷っていました。

自分と同じ境遇の人はどんな判断して、今どんな生活をしているのか、それが切実に知りたかった。
少しでも誰かの話を聞いて、自分の選択の参考にしたかった。

当時の僕には、それを知る術がありませんでした。

僕がこのブログを始めたのは、そんな思いがあったからです。

このブログが、今後治療を受けていく方々の何かしらの参考になったら、本当にうれしいです。

今回はここまでとさせて頂きます。ご覧頂きありがとうございました。
今後も頑張っていきますので宜しくお願い致します!


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